霊界の存在について

人間は死後どうなるのか、大きな問題です。人間はいつかは死にます。そこに例外はありません。そうすると、死後の世界があるのかないのか、そしてそこはどのような世界なのかは、全ての人にとっての重要な課題となるはずです。

もし霊界が無いということが確証できるのであれば、そのような心配は無用です。今を一生懸命生きて、人生が終わればそれでおしまい、と割り切ってしまえばよいのです。実際、亡くなった私の父も、そのような人でした。生前、死ねば土に帰るだけだと言っていましたし、それでも人に対して誠実に接していこうという姿勢は変わりませんでした。

しかし、もし霊界が存在すると仮定し、それが生前の地上での生きざまが霊界での人生と関係あるとするならば、霊界の存否は今の私たちの生き方に大きな影響がある、ということになります。
そしてこの問題は、政治や経済では解決ができません。まさに宗教の専門分野であると言えます。

霊界については、その範囲はあまりにも大きく、全てを把握することは困難です。何しろ地上においても、地球はこれだけ広いのですから、霊界のような、時間軸が永遠につながるような世界は、想像を絶するほど広大であると想像されます。

宗教は、ほぼ例外なく、霊界の存在について説明しています。そしてそれは、宗教によって表現が異なります。キリスト教なら、神とイエス様がおられるキリスト王国を描くでしょうし、仏教なら涅槃の極楽と地獄の世界を描くでしょう。そしてそれは、その宗教ごとに、霊界の一部分を観察して説明しているのだと思います。だから、宗教ごとに霊界に対する説明が異なっているとしても、不思議なことではありません。

そして宗教は、それぞれの霊界観に基づいて、死生観を打ち出し、現世の生き方を説いています。だから、ある宗教を異端として排斥することは、とても危険なことであると結論づけることができます。