拉致監禁と共産主義思想
家庭連合の信者に対する拉致監禁を行い支援する、反対牧師、脱会屋、全国弁連などの人々(以下、拉致監禁グループ)の思考パターンを分析すると、それは共産主義思想です。家庭連合は反共団体だから、反対する組織は共産主義団体だと決めつけるというような、単純思考で言っているのではありません。理由を下記します。
共産主義は、全ての不幸は支配と被支配の関係から来るものと考えます。共産主義の活動家は、被支配者の恨みというマイナスの感情を増大させて、支配者に対する敵意を抱かせます。
そうやって支配者と被支配者という対立構造を作った上で、これを階級によるものであるとし、階級闘争により被支配者が支配者を打ち倒すことを正義とします。これは革命という過程を経るのですが、そのための暴力は正当化されます。これが階級闘争における暴力革命理論であり、暴力を正当化するロジックです。
通常人間は、人を傷つけたり殺したりする場合は、良心作用という抑止力が働きます。しかし暴力が正当化されると、その抑制力がはずれ、恨みというエネルギーが爆発して、暴力が行使されるのです。
かくして、共産主義国では、多くの人々が迫害され、殺されました。毛沢東時代の中国で、文化大革命のときは、一般の人々が多くの知識人を吊し上げ、処刑しましたが、それは尊い革命のための英雄的行為であるとされました。
拉致監禁も、これと同じ過程を経ます。拉致監禁グループは、子どもが家庭連合に入信した信者の親たちに対し、「あなたの子どもは家庭連合に奪われた」と煽り、家庭連合に対する恨みを増大させます。
そして、「家庭連合は反社会的団体である」として社会の敵と刷り込み、被害者である親と、加害者である家庭連合という対立構造を作ります。
さらに、「あなたの子供はこのままだと社会に迷惑をかける存在になる」と説得し、「子どもを家庭連合から取り戻すのは、社会正義のためだから、たとえ保護説得しても、それは正しいことだ」と言って、良心の呵責を取り外します。拉致監禁を保護説得と言い換えるのは、言葉のマジックです。
その結果、親や親族に、拉致監禁という暴力を実行させるのです。巧妙なのは、拉致監禁グループは決して自ら暴力に手を下さず、あくまで後ろで手を引くだけです。自らの身を守るためです。
一連のプロセスをまとめると、次の通りです。
①恨みを煽る→②対立構造を作る→③良心の呵責を取り除く→④暴力を行使する
共産主義の考え方が、まさに拉致監禁グループに当てはまります。これは偶然ではありません。拉致監禁グループの思想的背景が、まさに共産主義そのものであるからなのです。