邪宗門(下)
高橋和巳の小説の下巻を読みました。戦前の大本教に対する国家による宗教弾圧を題材にしていますが、下巻はほとんどフィクションです。
ひのもと救霊会は、終戦後も苦難が続きます。国家による抑圧が続く中、主人公の一人千葉潔は、教団の教主の地位を乗っ取り、「世直し」と称して武力蜂起します。しかしクーデターは政府とGHQに鎮圧され、教団は壊滅するというストーリーです。
高橋和巳氏は、左翼活動家でもあり、「邪宗門」は国家権力に対する批判からこの本を書いたように思います。共産主義による革命理論からすれば、「邪宗門」で描く武装蜂起は、一つのモデルなのかもしれません。しかし、暴力による革命は、決して許されません。
家庭連合は、現在理不尽な理由により解散命令の請求をされようとしており、非常に厳しい立場にあります。しかし、決して自暴自棄になってはなりません。いかなる迫害を受けようとも、法令遵守を放棄することは、自滅の道を辿るのみです。あくまでコンプライアンスを堅持しなければなりません。