母の国

家庭連合の献金については、様々な批判がされています。反家庭連合派の主張に、「日本は韓国に対して罪を犯したので、日本人信者は贖罪のために献金させられている」、というものがあります。その根拠として、日本だけが韓国に比べて献金の基準が高い、ということをあげる人もいます。

しかし、家庭連合の教義の中に、日本は罪深い国だから贖罪のために韓国に献金すべきだ、というものはありません。私はそういう意識で献金したことはありません。以前にも書きましたが、日本が世界のために生きるといういう意義をもって、献金をしています。

日本は母の国である、という文鮮明師の言葉があります。再臨のメシアが降臨した選民国家である韓国が父の国で、その相対に立つ日本が母の国だ、というものです。そして、家庭連合の教義として、男性と女性に価値の上下はありません。父が母より偉い、という発想もありません。家庭連合が、日本が母の国だと言ったからと言って、韓国が日本を見下しているなどということはありません。

日本は戦後、荒れ果てた国土から、奇跡的な経済復興を成し遂げました。それは、神の祝福だと、私は思っています。2010年に中国に追い抜かれるまで、日本は約40年間にわたり、米国に次ぐ世界第二位のGDPを誇っていました。神が日本をそのように豊かにしたのが、母が子を育むためだとすれば、母の国である日本はそれを世界のために使うべきだというのが、信者としての私の思いです。一人の信者ができる献金など、わずかなものでしょうが、そのような意識を以て献金を行うことは、なんら非難されるべきことではないと思います。

私は10年ほど、中国とマレーシアで仕事をしていて、現地の家庭連合の教会に所属していました。その時に、日本の家庭連合が海外の宣教師を支えていて、彼らがいかに日本の家庭連合の信者たちに感謝していたかを、知っています。

日本はGDPで第3位ですが、第4位のドイツに肉薄されており、早晩抜かれてしまうのではないでしょうか。
https://www.sankei.com/article/20230122-VJ5QOSMGZ5MSBERHDSODLM6VDA/
日本が母の国として世界に貢献できる期間も、あまり残されていないのかもしれません。それでも、日本が世界に貢献したことは、長く記憶に残るはずだと思っています。