LGBT3法案 「内面」への介入招く、廃案に

世界日報の社説です。与野党が今国会に提出したLGBT(性的少数者)理解増進法3案について、岸田文雄首相は今国会での成立に意欲を示していますが、いずれも危険性を内包する法案であり、廃案にすべきです。
https://www.worldtimes.co.jp/opinipn/editorial/20230607-171988

与野党案には、「性自認」と「性同一性」などの文言の違いはありますが、「性の多様性」に寛容な社会の実現を目指す点では、違いがありません。しかし、一方に「寛容」な社会は、他方に「不寛容」を強いるものであり、議論には慎重を期すべきです。ところがこの法案の議論の進め方は、きわめて恣意的であり、国民の意見を十分に反映したものとは言い難いものです。

私は、宗教者として、「神は人間を男と女とに創造した」(旧約聖書創世記第1章第27節)と書かれている通り、「性の多様性」という概念自体に違和感があります。これは家庭連合のみならず、キリスト教会はじめ、多くの方々が感じているところでしょう。その考えを他人に強要するものではありませんが、「男は男らしく、女は女らしく」生きていこうとする人々を、「性の多様性」という言葉で束縛することは、一方での人権侵害を生み出しかねないと考えています。

社説にあるように、この法案がなければ守ことができない人々が少なくないというのであれば別論、もともと男色などに寛容である日本社会において、このような法案を性急に成立させることは危険であり、廃案にするべきと思います。