元信者の方々
SNSやマスコミなどで、家庭連合の元信者の方々が発言されるのを見る機会が増えました。何らかの理由があって家庭連合から退会されたのだし、ご自身のご判断ですから、私はそのご意思を尊重します。一般論として、団体というものは入会も退会も自由であるべきだし、家庭連合も例外ではありません。
退会された方々の中には、激しく家庭連合を批判する方もいます。一度は同じ信仰を持ったご縁を考えれば、残念なことです。宗教の目的が、よりよい家庭や社会を作ることであることを考えると、家庭連合のせいで人生がめちゃくちゃになった、というような話を聞くと、同じ信仰を持つものとして、心が痛みます。
信仰の道は、いろいろな犠牲を伴います。時間やお金、人付き合いなど、私もいろいろなものを犠牲にしてきました。それでも、神とメシアを信じて、理想の目的に向かって進もうとするのは、誤解を恐れずに言えば、登山のようなものではないかと思います。登りきった先にどのような景色が広がるのか、私にもわかりませんが、私はそれを見てみたいと思っています。それは、誰かに強制したり、強制されたりするものではありません。その山を登らずに、途中で降りてもよいのです。人生で何を大切にするのかは、人によって違いますし、途中で考え方が変わったとしても、何の問題もありません。大切なのは、他の人が人生で大事にしているものを、お互いに尊重するということだと思います。
退会された方でも、今でも神様と文鮮明ご夫妻を敬愛している方は、少なくありません。時々お会いして、懐かしくお話をしたりすることもあります。再び一緒に教会に行く機会もあるかもしれません。それでよいのではないでしょうか。
また、退会した方が、家庭連合を批判したとしても、それは自由です。やってはいけないのは、拉致監禁などの暴力行為に加担することです。拉致監禁は、刑法220条に規定された犯罪行為だからです。また、暴力行為でなくとも、相手の人格を否定するような発言については、私は否定的です。良識をもった言動が、建設的な議論の基本ではないかと思っています。