キリスト教の本質(上)

ドイツの思想家、フォイエルバッハが、1841年に、キリスト教について、書いた本です。

神が人間を創ったのではなく、人間が神を作り出した、と主張しました。積極的に、神を否定する、無神論です。
宗教、特にキリスト教は、人間が作り出した概念であって、人間が理想を求めるあまり、理想の世界、すなわち天国と、それを創造した神を、人間は想像の世界で、作り出したというわけです。

文章はとても難解で、哲学的な専門用語が多く、正しくこの本が言いたいことを理解できたか、正直いってあまり自信はありません。
ただ、フォイエルバッハの積極的な無神論が、共産主義の理論的体系を作り出した、マルクスやエンゲルスに影響を与えたのは、間違いないと思います。

共産主義とは、どのようなもので、なぜ人々の心を捉えたのか、理解していきたいと思います。