小川さゆりを生きて

NHKの、2月10日に放送された、「首都圏版ネタドリ!」で、「小川さゆり」を半年間密着取材した、「小川さゆりを生きて」が放送されました。
https://www.nhk.jp/p/netadori/ts/QL8GZ2L5VX/episode/te/WLKVYM311N
小川さゆりさん本人が、家庭連合から退会し、結婚して子供もできた後、安倍首相暗殺事件後に家庭連合が注目されるなかで、宗教2世「小川さゆり」として、家庭連合に反対し、解散命令請求を国会で訴えるなどの活動をするに至る、ドキュメンタリーです。

番組中で、ナレーションが入ります。
「少し前までは、誰も知らない存在だった自分と、世間で知られている「小川さゆり」とのギャップに悩むようになりました。」
そして、小川さゆりさん本人が、語ります。
「自分とほんと「小川さゆり」と全く別もの、全部本当に夢だったんじゃないかなっていつも思ってる」

「小川さゆり」は、小川さゆりさん本人の、本当に同じ人格なのでしょうか、それとも違うキャラクターを演じたものなのでしょうか。
月刊Hanada 3月号の、福田ますみさんの記事によれば、「小川さゆり」が登場する4か月前の2022年4月に、赤ちゃんが生まれ、お母さんはつきっきりでお世話をしたそうです。その時の小川さゆりさん本人と、「小川さゆり」は、全くの別人格であることに、ご両親は衝撃を受けています。

周囲の期待に応えようとして、本来の自分ではない役を演じてしまう、そういうことは、ありえることだと思います。
先日のブログでも書きましたが、同じ年齢の子どもを持つ私は、家庭連合が迫害を受ける中で、二世の子どもたちが、いくつもの顔を使い分けざるを得ない姿を見てきました。
https://www.ogasawara-church.jp/blog/20230203/769

以下のことは、あくまで私の推測の域を越えませんが、「小川さゆり」とは、誰かが、家庭連合に対して被害を訴える宗教2世というキャラクターを設定し、プロデュースしたものではないでしょうか。
そして、他人の気持ちに敏感な、小川さゆりさん本人は、意識的あるいは無意識的に、そのキャラクターを見事に演じているとしたら、どうでしょうか。

「小川さゆりを生きて」に登場する、この場面、家庭連合が、鎖で宗教2世を縛り付けているかのような、映像を映し出しています。

この場面では、小川さゆりさん本人が、家庭連合から退会する場面が、ナレーションされています。これは、まさに、「小川さゆり」が、家庭連合に束縛されていると印象操作するような映像です。

映像の中のこの看板は、家庭連合の本部建物の、入口に掲げられたものだと思います。
NHKは、この看板を番組に使用することを、宗教法人世界平和統一家庭連合から、許可を得たのでしょうか。
無許可で建造物の映像を修正して利用することは、著作権侵害に相当します。
そして、こんな違法なことをするメディアは、番組の中で様々な印象操作を行っていると言われても、仕方がないと思います。

私は、小川さゆりさん本人を非難する気には、なれません。「小川さゆり」とは、目的をもって作られたキャラクターであるとしか、思えないからです。
むしろ、彼女は巨大マスメディアの犠牲者なのではないでしょうか。
周囲の人々は、少しでも早く、両親と小川さゆりさん本人が、平穏な環境の中で話ができるよう、サポートするべきだと思います。