純粋理性批判(下)

ドイツの哲学者カントの、代表作です。やっと下巻を読みました。といっても、やはり何が書いてあるのか、よくわからず、哲学の専門家でもないと、理解が難しいのじやないかと、思いました。

ただ、神と来世について、理性では証明できないものの、カントは最高叡智者即ち神と、来世の存在を信じていて、それは理性とは別の、理論的信という領域だと書いてあると、思います。思いますというのは、私の読解力では、書いてあることが正しく理解できているか、自信がないからですが、そうだとすると、神と来世の存在を知るには、理性以外の方法が必要なのかもしれません。

現代社会は、自然科学万能を前提としてここまで発達してきましたが、それ以上に矛盾も発生しています。謙虚に、人々が素朴に神と来世を信じていた時代に、学ぶことがあるのかもしれません。