日本書紀(下)
日本書紀の下巻は、欽明天皇から持統天皇までです。推古天皇、聖徳太子、天智天皇、天武天皇など、歴史で習った名前がでてきます。蘇我馬子や蘇我入鹿の蘇我氏の興廃、大化の改新などが記載されていて、日本史のこの時期の重要な内容が書かれています。
興味深いのは、新羅や百済、高麗など、韓国の状況が細かく描かれていることです。朝廷は百済と連合を組んでいて、新羅と戦ったりしています。韓国の国内の対立が、日本や隋・唐といった国にも影響を与えていることが、よくわかります。
史実が詳しく記載されているという点で、古事記よりも歴史書的な意味合いが大きい本だと思いました。