論語
儒教の創始者である孔子の言動語を記録したものです。
「子曰く」で続く言葉は、有名なフレーズですが、あまり中身を読んだことがないので、岩波文庫で読んでみました。
儒教は、東洋の文化の中心となった教えですが、いろいろと迫害もありました。秦の始皇帝は、儒家を憎み、儒教の本を焼き、儒家を生き埋めにしたということです。焚書坑儒という事件です。しかし儒教の思想は、時代を越えて、現代に残っています。
文庫本を読んだだけでは、深い意味は分かりませんでしたが、その思想の一端には触れることができたような気がします。
理想的な人物像が、君子であって、孔子はそれについて語るわけですが、実は孔子自身が理想と現実のギャップに悩み、小人である自分の姿を知っているのです。孔子が、弟子に指摘されて反省する場面もあり、人間くさい一面も描かれています。
今の価値観からすると、全く受け入れられないような内容もありますし、今に通じる内容もあって、いろいろ感じましたが、2500年も前の思想が、今日に至るまで読み継がれているのは、変わらない価値がそこにあるからだと思います。後ほど、論語を読んで自分なりに心に残った言葉を、書いてみたいと思います。