マーティン・ルーサー・キング

1963年のワシントンでの「私には夢がある」という演説は、あまりにも有名です。非暴力を訴え、黒人への差別を解消するために、命懸けで戦い、ノーベル平和賞を受けましたが、1968年凶弾に倒れました。

キング牧師といえば、平和主義者かと思っていましたが、この本によれば、非暴力を武器に戦った闘士とも言えます。

敬虔な牧師であるキング師は、差別に立ち向かい、白人社会に対して正々堂々と自身の信念を貫きました。その過程での、悩みや挫折を、この本は書き出しています。

キング師の没後50年に執筆したことを、著者は後書きで感慨深いと記しています。アメリカの複雑な背景を理解するには、意味深い本だと思いました。